- 仮想通貨市場
-
●反騰中のイーサリアム、心理的節目の着目ポイントは
●海外アナリストが見る、2週間足のトレンドライン
金融市場と仮想通貨
13日の東京株式市場は、前日比97円安の2万1032円と続落した。
香港の大規模デモの影響で香港株式市場(ハンセン指数)が一時2%以上急落したことで、投資家心理を悪化させた。明日に控えるメジャーSQ(特別清算指数)算出も、投資家の様子見基調に拍車をかけている。
香港では「逃亡犯条例」改正案をめぐり、アジア最大の金融センターである過去最大規模の100万人デモに発展、政情不安が懸念されている。もしこのような混乱が長引けば、アジア株式市場だけでなく、間接的に仮想通貨市場にも影響を及ぼす可能性が考えられる。
ビットコイン市況
国際的な仮想通貨取引に関して、FATF(金融活動作業部会)が暗号資産の監督法を明確化するために発表するガイドラインが、6月21日に発表されることがわかった。
今回の規制は、従来の銀行の電信送金に適用されている規則に等しい水準であるとされており、これまで仮想通貨送金の自由度に一定の規制が適応されることとなるため、動向を注視する必要がある。
ビットコイン価格は、短期ペナント(黄)上抜けで約2万円幅の上昇を見せるも、やはり89.5万円は重く、弾き返された(①)。
このラインは、5月下旬に何度も跳ね返され、同20日には10万円幅の大幅反落を引き起こした鬼門である。(下図参照)
今後の注目ポイントは、依然として調整局面にある中、このまま自由落下で③を目指すのか、4時間雲を明確に抜け切り、②のラインまでもう一段上を見ることが出来るかどうかだろう。もし②も突き抜けることが出来れば、大衆目線を裏切る形で最高値付近まで飛ぶ可能性もあり得る。
bitfinexのLS比率やBitMEXのファンディングレートなどの需給面では大きな変化は見られず、今のところ際立った値動きは見せていない。慎重に立ち回るのであれば、薄紫のトレンドラインまで落ちた後の挙動も確認しておきたい。
なお、国内大手bitFlyerにて、14日金曜日の「午前2時〜6時」にデータベースのアップデート作業が行われる。接続しにくくなることでトレードに支障が出る場合があるほか、薄商いを狙った大口の仕掛けが入る可能性も無きにしも非ずであるため、ノーポジが無難だろう。
6 月 14 日(金)午前 2 時 ~ 6 時(日本時間)にデータベースのアップデート作業を実施いたします。作業中は複数回、数分間にわたりすべてのサービスに接続しづらくなる可能性がございます。ご不便をおかけしますが何卒よろしくお願いいたします。
— bitFlyer(ビットフライヤー) (@bitFlyer) 2019年6月11日
※ 作業時間は前後する可能性がございます。
海外アナリストが見る注目ライン
本日の「仮想通貨・昼市況」で紹介したように、仮想通貨投資アナリストJosh Rager氏は、2週間足のトレンドラインを突破することが今後の上昇に必要となると述べ、8,200ドル(約89万円)のラインが重要であると分析。また次の価格ターゲットとして8,550ドルと8,700ドルの2つのポイントを挙げた。
昨日、Rager氏は「仮に終値(13日9:00)で8017ドル(約87万円)を超えた場合、今の心理的節目である8200ドルにまで上昇する可能性は十分ある。」と予想し、実際深夜の急騰を経て、9時には8167ドル付近に行き着いた。
現在、同氏はその下降チャネルを上抜けるためには、明日(14日)9:00の時点で、レジスタンスの8248ドル(約90万円)の水準に達している必要があるとしている。
Eyes watching to see if $BTC can close daily above $8248 resistance and break the channel
— Josh Rager (@Josh_Rager) 2019年6月12日
イーサリアムが反発、向かう水準とは
仮想通貨イーサリアムは13日、前日比+5%ほどの反発を見せ、上位10通貨の相場感を先導してきた。現在260ドル(約28,000円)を推移している。
仮想通貨アナリストのGalaxy氏は、イーサリアムが弱気トレンドラインを2日前に突破したことが引き金となり、今後300ドル(約32,500円)の心理的な節目に向かって上向きを維持するとの予想を明らかにした。またイーサリアムのBTC建てチャートもトレンドラインを突破していることで好調を表しているとしている。
$ETH started its journey to $300. pic.twitter.com/5Ozk7q704N
— Galaxy (@galaxyBTC) 2019年6月12日
本日12時時点の仮想通貨騰落率では、ADA(エイダ)やBNB(バイナンスコイン)といった銘柄も前日比5%高を超える高水準で推移していたが、13日明朝から午前中にかけてビットコインとイーサリアム2通貨の高騰が際立っていた。主な要因として、6月に入り規制下に置かれる取引所の一部通貨の取引停止を発表するなど、米規制当局による仮想通貨の有価証券性を指摘する動きが背景にある。
BSVが前日比14%高
なお、ビットコインキャッシュのハードフォークから分裂してきた時価総額8位のBSVは、前日比一時15%弱の急騰を見せている。
免責事項
当ページは、仮想通貨の信憑性・正確性を保証するものではありません。
掲載されている内容やリンク先、サービス等、または投資情報からの不利益や損害については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。投資する際は、ご自身の判断の元、自己責任でお願い致します。