仮想通貨市況
CoinMarketCapの情報によれば、仮想通貨TOP100の時価総額は、2970億ドル(32.6兆円)まで回復した。昨年12月にBTC=6500ドルまで下落した時点の1800億ドル(20兆円)から、1.6倍以上増加した計算となる。
国内取り扱い銘柄では、仮想通貨NEM(XEM)が前日比20%近い大幅上昇となったほか、MONAが前日比15.4%高、FCTが前日比27.2%高、EHTが前日比11.3%高と軒並み高騰している。
ネムは、サッカーワールドカップ2022のホテル建設で実利用されることが判明したほか、大型アップデート「カタパルト(Symbol by NEM)」の材料を控え、ロゴや名称が一新されるなどしており、今後の展開に注目が集まっている。
昨年10月には、カタパルト(Symbol by NEM)の対応方針について、XEM保有数量に応じて利用者のアカウントに”カタパルトトークン”の付与を発表している。NEMの技術アップデート「Catapult」が予定されており、NEMのネットワークが新設されるなかで、新しいトークンとして”Catapult トークン”が発生する。
NEM財団のAlexandra Tinsman理事長は昨年、コインポストの「金融庁など規正当局との連携は取れているのか」との質問に対し、「具体的に名指しはできないが、NEM財団はすでに複数の規制当局と連携しており、複数の仮想通貨取引所からもサポート及びフィードバックを受けている。」との回答を寄せていた。
関連:仮想通貨ネムの「Symbol」、22年W杯のホテル建設で実利用へ
なお、Josh Rager氏は、アルト市場で時価総額10位に躍り出たテゾス(XTZ)価格について、前月比130%上昇したことに言及。放物線状の成長曲線を見せた上、スイングトレードであればプルバック(大幅調整)があれば買いを入れたい資産とした。
$XTZ
— Josh Rager (@Josh_Rager) February 11, 2020
Tezos is up over 130% in the past month
Can this push higher? – Of course, much higher
But based on the chart, I'm not going to fomo into this (at this point in time)
Certainly an asset I'm willing to buy on pullbacks for swing trades pic.twitter.com/iSRm7G3aNq
ビットコイン(BTC)が高騰するも、アルト市場がそれ以上に好調なことで、BTCドミナンスは62.9%まで低下。市場では、2017年のアルトシーズン再来が期待されている。
BTC ドミナンス:62.9% (-0.8% ↓)
— BTC情報アラート (@btc_status) February 12, 2020
価格:$10,270 (+3.3% ↑)
出来高:$142.26B (+3.6% ↑) pic.twitter.com/VrfbfXgp2D
ビットコイン(BTC)市況
12日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比5.20%高の113万円(10,330ドル)と大幅高。年初来高値を更新している。
10日には、過熱感を背景に10200ドルから9700ドルまで売り込まれる場面もあったが、複数回下値を探ったのち、9700ドルのサポートを確認すると、一斉に買いに転じた。同タイミングでBitMEXでは、5,000BTC級のショートのロスカットが発生している。
月足、週足ともに極めて強い推移をたどっており、bitFlyerのLightning FXでは、現物(BTC/JPY)とBTC-FXの乖離5.0%以上で発動する「SFD(Swap for Difference)」水準に達した。
SFDは価格抑制のため準備された制度とされており、BitMEXの未決済建玉(OI)然り、その推移からも明確に強気トレンドに突入したことが伺える。
高値更新を繰り返すなど”金余り”状態にあった日米株式市場が、コロナショックや大統領選、中東情勢などの複合要因で、再び先行き不透明な状況にあるのに対し、仮想通貨市場では4年に1度のビットコイン(BTC)半減期思惑を背景に、資金流入が加速しているように見受けられる。
11000ドル(120万円)付近には強い抵抗線があり、引き続き急騰・急落には十分注意したい。